妊婦はカニを食べるべからず!本当か嘘か?

妊婦はカニを食べるべからず!本当か嘘か?

妊婦のおなか

日本には、それぞれの地域に伝わる言い伝えや噂などがあります。妊婦にまつわる話も多く、その中のひとつが「妊婦はカニを食べてはいけない」というものです。これって本当なのでしょうか?

 

実際のところは、特に妊娠中の摂取は制限されていないのが現状です。妊婦が蟹を食べても問題ないとされています。

 

昔から、カニは体を冷やすという説があります。また、魚には微量の水銀が含まれており、妊婦が食べると胎児に影響を及ぼすという話もあります。

 

人によっては海の食材は全て避けているという方もいらっしゃるほどです。しかし、日本では厚生労働省によって調査が行われており、カニを含む流通しているほとんどの魚介類は妊婦が摂取しても問題ないとしています。

 

妊娠中に食べ過ぎてはいけない魚介類として挙げられているのは、例えばマグロ、サメ、イルカなどのうち、いくつかの種類です。

 

また、絶対に食べてはいけないという訳ではなく、摂食量が最も少ないものでも、バンドウイルカを1回約80gとして2ヶ月に1回までなら許容量としています。ちなみに、例としてマグロを挙げましたが、これはクロマグロ・メバチマグロ(週に1回刺身一人前80g相当量まで)、ミナミマグロ・マカジキ(週に2回刺身一人前80g相当量まで)という具合で、一般に出回っているツナ缶などは通常に食べる量では問題ないとしています。

 

妊娠中は何かと不安になることが多いですが、たいていの魚介類については上記のように厚生労働省によって、健康に害がないことが確認されています。ただし、妊娠中は体調も変わりやすいのでカニや魚の生食は避けたほうが無難でしょう。また、アレルギーなどの不安があれば医師にも相談されて下さいね。

 

授乳中の母

授乳中に関しても赤ちゃんへのアレルギー反応が懸念されるため注意が必要です。授乳中に母親がアレルギーの元になる食材を食べたことで、赤ちゃんにアレルギー反応が出るケースがあります。

 

卵や乳製品に多いようですが、蟹で不調になった症例もあるようです。食べ過ぎなければ問題ないと言われていますが、念のため心配な食材は避けるか、もしくは事前にお子さんのアレルギー検査を受けておいた方が安心です。

何歳から子供にカニをあげても良い?

赤ちゃん

カニは何歳から子供に食べさせて良いのでしょうか?離乳食になると心配になるのが「食べさせてはいけない食材」ですよね。

 

食べ物によっては与えても良い年齢が決まっていることもあり、うっかりいろいろな物を赤ちゃんに食べさせることができません。

 

カニは卵や蕎麦などと共にアレルギーを起こしやすい食品として知られており、特に注意が必要な食品のひとつです。カニを何歳から与えても良いか?については、早い場合には1歳頃からとしていることもありますが、慌ててあげる必要は無いでしょう。

 

特に、消化がしにくい食品でもありますから、固形物もしっかり食べられて、消化器官も発達する3〜4歳くらいからあげるのがより安心です。

 

小児科の医師

また、初めて食べさせる時は生の状態ではなく、しっかり火を通したものを少量から与えて、様子を見るようにしてくださいね。万が一アレルギーを持っている場合、最初は症状が軽く、見逃してしまうこともあるのでよく観察してあげましょう。

 

また、異変が見られる時には、試しに2度目をあげるのではなく病院で必ず相談されてください。

 

アレルギー症状は2度目が重傷になる傾向があります。これは大丈夫なのかな?と闇雲に試すのではなく、きちんとアレルギー検査をしてもらった方が良いです。特に、近しい親族にカニアレルギーを持っている人がいる場合には慎重になって下さい。

 

体質や体調に不安がある場合には、特定の食べ物を何歳からあげてもよいのか医師や保健師さんなどに相談されてみるとよいでしょう。

カニアレルギーの症状

1.【蕁麻疹や腫れ】
赤いブツブツ、まるで蚊にさされたような発疹が皮膚にでます。そして、分かりやすいのは、唇や瞼の腫れです。自覚症状としては、食べてからすぐに口の周りが痒くなることもあります。また、喉や胸、背中全体が赤く腫れたり痒みが出たり、体全身が赤くなったりなど、酷く症状が出る場合もあります。
2.【腹痛、吐き気、下痢】
消化器系の異常は、食べ過ぎや体調不良によるものだけではなく、アレルギーが関係していることもあります。症状が軽くても、特定の食材を食べた後に必ず腹痛や下痢が起きる場合にはアレルギーを疑ってみる必要があります。

カニアレルギーの対処法

そして、カニアレルギーについて知っておきたいのが、発症してしまった場合の対処です。症状がでるまでのタイミングが早く、大半は、食べてすぐまたは2時間以内に表れます。唇や瞼がやや腫れるくらいの軽い症状なら様子を見て、後日病院で相談してもかまいません。

 

しかし、症状がどんどん酷くなる様子がある場合には、すぐに病院にかかりましょう。また、稀に数時間たってから症状が出る事もあるので注意が必要です。そして、皮膚の発疹がどんどん広がる、全身が赤くなる、呼吸が苦しくなる、嘔吐などの症状がある場合にもすぐに病院へ行きましょう。

 

カニアレルギーについての相談は、専門であるアレルギー科が良いでしょう。また、子供なら小児科でもかまいません。お近くに相談できるアレルギー科が無い場合には、内科でも対応してもらえます。

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